あかずの金庫とは
「1つが入っていて、位置も正しい」「2つが入っているが、位置が違う」。そんなヒントを数行読み解いて、金庫の暗証番号を当てる推理パズルです。
ヒントはどれも、ある番号を試した結果の形をしています。1本ずつでは情報が少ないのですが、複数を組み合わせると、可能性が少しずつ消えていき、最後にたった1つの番号が残ります。この「消えていく感覚」が、あかずの金庫のいちばんの面白さです。運で当てるのではなく、論理で解いて金庫を開けます。
この記事では、ルール、基本の考え方、3つの例題、よくある質問をまとめました。
ルール
- 目的:金庫の暗証番号を当てて開けることです。ヒントはすべて「ある番号を試したときの結果」の形で、答えは必ず1つに決まります。
- ヒントの読み方:ヒントには、推測した番号と判定が書かれています。判定は3種類です。
- 入っていて、位置も正しい:その数字は暗証番号に使われていて、桁も合っています。
- 入っているが、位置が違う:その数字は使われているが、桁が違います。
- どの数字も入っていない:推測した数字はどれも使われていません。
- 同じ数字がある場合:重複のある章(第3章以降)では、数字は1つずつ数えます。答えが4450で推測が7445なら、位置も正しいのは1つ、位置が違うのは2つです。
- 章ごとの違い:第1章「手提げ金庫」は3桁・重複なし。第2章「ホテルの金庫」は4桁・重複なしで、大小のヒントが加わります。第3章「地下金庫」は4桁・重複あり、第4章「伝説の金庫」は5桁・重複ありで、偶数・奇数と重複の有無のヒントも出ます。
- 追加ヒント:上の章では、「3桁目は1桁目より大きい」(大小)、「すべての数字の合計は奇数(偶数)」、「同じ数字が重複して使われている(いない)」といったヒントも出ます。
- 答えの入れ方:桁ごとのダイヤルで数字を決めます。間違えると、どのヒントと矛盾しているかを知らせてくれます。
推理の助けになるメモ盤があり、桁×0〜9の格子をタップするたびに「○(ここだ)→×(ここじゃない)→なし」と切り替わります。「1桁ヒント」を使うと、1つの桁だけを確定できます。使える回数は「桁数−1」回までで、全部は教えてもらえません。やり直しボタンで、入れた答えとメモをまとめて消せます。
解き方の基本テクニック
難しく見える問題も、次の6つの考え方の組み合わせで解けます。
1. まず「どれも入っていない」ヒントで数字を消す
「どの数字も入っていない」というヒントは、いちばん強力です。ここに出てくる数字は、以降まったく考えなくてよくなります。10個ある数字が一気に減り、候補が大きく絞れます。メモ盤で、その数字の列に×をつけておきましょう。
2. 「位置が違う」は、その桁の候補を消す情報でもある
「入っているが位置が違う」は、「この数字は使われている」と「この桁ではない」の2つを同時に教えてくれます。使われている数字を絞るのと同時に、その桁の候補からも外せます。
3. 個数に注目して、数字の「組」から考える
「4つの数字のうち2つが入っている」というヒントは、組み合わせの制約です。複数のヒントの個数を足し合わせると、「このヒントにある数字は残りのどれにも入りえない」といった結論が出ることがあります。位置を考える前に、まず使われる数字の組を絞るのが定石です。
4. 重なっている数字をつなげて考える
複数のヒントに同じ数字が出てきたら、その数字を中心に考えます。その数字が入っているとして、ほかのヒントの個数が合うかを確かめます。「入っていない」と仮定して矛盾が出れば、その数字は必ず入っていると決まります。
5. 仮定して矛盾を探す
候補が2つ3つに絞れたら、1つを仮定して、すべてのヒントに当てはめていきます。1本でも合わなければ、その仮定は不合格です。大小・偶奇のヒントは、最後の決め手になることが多いので、取っておきましょう。
6. 答えが出たら、全ヒントで検算する
答えを入れる前に、全部のヒントに当てはめて、判定が一致するか確かめます。見落とした1本のヒントのせいで、惜しい答えになってしまうことがよくあります。
例題と解説
実際の問題から3つ選びました。まずは自分で考えてから、手順と「答えを見る」を確認してみてください。
やさしい(3桁)例題1(3桁・重複なし)
第1章(手提げ金庫)の問題です。3桁の暗証番号を、4つのヒントから当てます。
文字で書くと、次の通りです。
- 875:どの数字も入っていない
- 921:1つが入っていて、位置も正しい・1つが入っているが、位置が違う
- 569:2つが入っているが、位置が違う
- 790:1つが入っているが、位置が違う
- ヒント1は「どの数字も入っていない」なので、8・7・5は使われません。
- ヒント3は 5・6・9 のうち2つが入っています。5は使えないので、6と9が入っていると決まります。しかも位置は違うので、6は2桁目ではなく、9は3桁目ではありません。
- ヒント4は 7・9・0 のうち1つだけが入っています。7は使えず、9はすでに入っていると分かっているので、0は入っていません。さらに「位置が違う」ので、9は2桁目ではありません。
- 9は2桁目でも3桁目でもないので、9は1桁目です。6は2桁目ではなく、1桁目は9で埋まっているので、6は3桁目です。残りは2桁目だけです。
- ヒント2(9・2・1)は、「1つが位置も正しく、1つが位置違い」です。9が1桁目で位置も正しいので、もう1つ(2か1)は位置違いのはずです。2桁目が2だと、2も位置も正しくなってしまい、ヒントと合いません。したがって2桁目は1です。
答えを見る
答え:916
ふつう(4桁)例題2(4桁・重複なし)
第2章(ホテルの金庫)の問題です。4桁で、5本目は「1桁目は3桁目より大きい」という大小のヒントです。まず「使われる数字の組」を絞ってから、位置を決めていきます。
文字で書くと、次の通りです。
- 2640:1つが入っていて、位置も正しい・1つが入っているが、位置が違う
- 8902:2つが入っていて、位置も正しい・1つが入っているが、位置が違う
- 1637:1つが入っていて、位置も正しい
- 8109:1つが入っていて、位置も正しい・1つが入っているが、位置が違う
- 1桁目は3桁目より大きい
- 数字の組を考える。ヒント2は 8・9・0・2 のうち3つが入っているので、残る1つの数字は、8・9・0・2以外です。ヒント3は 1・6・3・7 のうちちょうど1つが入っているので、この「残る1つ」は1・6・3・7のどれかです(4と5は使われません)。
- ヒント4は 8・1・0・9 のうち合わせて2つです。8・9・0のうち少なくとも2つはすでに入っているので、1が入ると3つ以上になってしまいます。よって1は使われません。残る1つは6・3・7のどれかです。
- ヒント1は 2・6・4・0 のうち2つです。6が入る場合は、2か0のどちらか1つだけが入ることになります。そうすると8と9が入るので、ヒント4(8・0・9から2つ)から0は入らず、組は {8, 9, 2, 6} です。3か7が入る場合は、2と0がどちらも入るので、組は {2, 0, 8か9, 3か7} です。
- {8, 9, 2, 6} を調べる。ヒント3から6は2桁目に決まります。ヒント2は8・9・2が入っていて2つが位置も正しいので、2桁目が6のぶん9は位置違いとなり、8は1桁目、2は4桁目と決まります。残りの9は3桁目で、番号は 8692 になります。ところがヒント5は「1桁目は3桁目より大きい」で、8は9より大きくないので、この組は不合格です。
- 3を使う場合。ヒント3から3は3桁目です。ヒント2の「0」は3桁目の推測なので、0は位置違いになり、位置も正しい2つは2と8か9になります。すると2は4桁目です。ところがヒント1で2が4桁目なら、2は位置違い、つまり位置も正しいのは0で、0は4桁目になってしまい、2と重なって矛盾します。
- 7を使う場合。ヒント3から7は4桁目です。ヒント1の0は4桁目にできないので、位置も正しいのは2(1桁目)です。ヒント2では、2は4桁目の推測なので位置違いとなり、位置も正しいのは0(3桁目)と、8か9です。8は1桁目で2とぶつかるので、9(2桁目)に決まります。
- これで 2・9・0・7 です。ヒント4で、9は4桁目の推測に対して2桁目なので位置違い、0は3桁目で位置も正しいことも確認できました。
答えを見る
答え:2907
むずかしい(4桁)例題3(4桁・重複なし)
第2章の後半にある、少し手ごわい問題です。「位置も正しい」が出てくるのはヒント1だけで、あとは「位置が違う」ヒントが中心です。
文字で書くと、次の通りです。
- 0936:2つが入っていて、位置も正しい・1つが入っているが、位置が違う
- 2648:1つが入っているが、位置が違う
- 8749:2つが入っているが、位置が違う
- 2850:1つが入っているが、位置が違う
- 4桁目は1桁目より大きい
- 数字の組を考える。ヒント1は 0・9・3・6 のうち3つが入っているので、残る1つは別の数字(eとします)です。
- ヒント3は 8・7・4・9 のうち2つです。0・3・6・9の中で、この4つに含まれるのは9だけなので、「9が入っている」と「eが8・7・4のどれか」の両方が成り立つときだけ、ちょうど2つになります。つまり9は入っていて、eは8・7・4のどれかです。
- ヒント2(2・6・4・8から1つ)とヒント4(2・8・5・0から1つ)で、eを決めます。
・eが8なら、ヒント4から0は入りません。すると組は {9, 3, 6, 8} ですが、ヒント2で6と8の2つが入ってしまい不合格です。
・eが7なら、ヒント4から0が入り、ヒント2から6が入ります。組は {0, 9, 6, 7} です。
・eが4なら、ヒント4から0が入り、ヒント2は4でもう1つなので6は入りません。組は {0, 9, 3, 4} です。 - {0, 9, 3, 4} を調べる。ヒント1は「2つが位置も正しい、1つが位置違い」で、位置が正しい候補は 0(1桁目)・9(2桁目)・3(3桁目)です。ヒント3から4は3桁目ではなく9は4桁目ではありません。ヒント4から0は4桁目ではありません。
・0と9が位置も正しい場合、残る3と4は3・4桁目で、3が3桁目だと位置も正しくなってしまうので3は4桁目、4は3桁目にするしかありませんが、4は3桁目にできません。
・0と3が位置も正しい場合、残る9と4は2・4桁目で、9は4桁目にできず2桁目では位置も正しくなってしまいます。
・9と3が位置も正しい場合、残る0と4は1・4桁目で、0は1桁目では位置も正しくなってしまうので4桁目にするしかありませんが、0は4桁目にできません。
どれも成り立たないので、この組は不合格です。 - {0, 9, 6, 7} を調べる。ヒント1の位置が正しい候補は 0(1桁目)・9(2桁目)・6(4桁目)です。ヒント2から6は2桁目ではなく、ヒント3から7は2桁目ではなく9は4桁目ではありません。ヒント4から0は4桁目ではありません。
・0と9が位置も正しい場合、残る6と7は3・4桁目で、6は4桁目だと位置も正しくなってしまうので、6は3桁目、7は4桁目になり、0967 です。
・0と6が位置も正しい場合、残る9と7は2・3桁目で、7は2桁目にできず、9を2桁目にすると位置も正しくなってしまうので矛盾です。
・9と6が位置も正しい場合、残る0と7は1・3桁目で、0は1桁目にできないので 7906 になります。ここまでのヒント1〜4はすべて満たしますが、ヒント5「4桁目は1桁目より大きい」は 6>7 とならず、不合格です。 - 残ったのは 0967 だけです。ヒント5も 7>0 で成り立ちます。
答えを見る
答え:0967
よくある質問
- Q. 無料で遊べますか?
- A. ブラウザ版は、会員登録なしで無料で遊べます。第1章・第2章(各500問、合計1,000問)と毎日の「今日の金庫」が遊べます。第3章・第4章は、現在ブラウザ版では遊べません。ブラウザ版は画面下部の広告で運営しています。
- Q. 記録はどこに保存されますか?
- A. お使いのブラウザの中(localStorage)に保存されます。サーバーには送られないので、ブラウザのデータやサイトデータを消すと記録も消えます。別の端末やブラウザには引き継がれません。
- Q. ホーム画面に追加してアプリのように遊べますか?
- A. 遊べます。iPhoneはSafariで開き、共有ボタンから「ホーム画面に追加」を選びます。AndroidはChromeで開き、右上の︙メニューから「ホーム画面に追加」または「アプリをインストール」を選びます。TikTokなどのアプリ内ブラウザで開いた場合は、右上のメニューの「ブラウザで開く」を選んでから、上の手順で追加してください。
- Q. 「今日の金庫」とは何ですか?
- A. 日付ごとに決まる1問で、同じ日なら全員が同じ問題を解きます。ホームから遊べ、連続で解くと連続日数が記録されます。
- Q. 問題数と難易度を教えてください。
- A. 4つの章に各500問、合計2,000問あります。第1章は3桁、第2章は4桁、第3章は4桁で数字の重複あり、第4章は5桁で重複ありです。章が進むほど推理の手順が増えます。最初に、かんたんな3桁のチュートリアルで遊び方を確認できます。
- Q. 1桁ヒントは何回使えますか?
- A. 1問につき「桁数−1」回までです。3桁なら2回、4桁なら3回で、使うとその桁の数字が固定されます。ブラウザ版では、そのまま確定します。
- Q. 答えは本当に1つだけですか?
- A. はい。出題されるすべての問題は、すべての番号の組み合わせを機械で総当たりして、答えが1つに決まることを確認してあります。「運で当てる」必要はありません。